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東松泰子さんをお招きして勉強会を開催しました。

8月7日(月)デジタルプリント工房フレッシュにて、沖縄県写真協会主催の平成29年度第2回勉強会を開催しました。 講師は、写真界の巨匠 東松照明さんのパートナーでプリンティングディレクターの東松泰子さん。 当協会理事の仲本賢さんが質問し、東松泰子さんにはそれに答えていただく形で進行しました。 東松照明さんの作品は、写真集もたくさん出ており、写真展も全国各地で開催されています。 しかしながら、どんなお人柄であったのかや、作品制作はどのように厳しかったのかについては、なかなか伺い知ることはできません。 今回、すぐそばに居たからこそ見える東松照明さんについてお話を聴くことができるたいへん貴重な機会でした。 当初は東京のプロラボにプリントを依頼していましたが、時間がかかりすぎるため、泰子さんが2002年からプリントをするようになったこと。 パソコンの電源入れるところから学び始めたプリントのスタートであったこと。 東松照明さんからプリントに何度もダメだしが出ても、あきらめず最後までやり抜いたこと。 彼の求めるプリントが出せるようになって、自信がついたこと。 一方で、カロリー制限などの24時間365日の健康管理が約26年にも及んだこと。 「東松照明さんが巨匠であり続けたのは、作品の面でも健康の面でも東松泰子さんの支えがあったからこそなんだ。」ということを私はしみじみ感じました。 さて、日本の写真史に登場するのは、ほとんどが男性写真家。 偉大な写真家を支えてきたパートナーの貢献を「内助の功」程度にとらえて無視するのではなく、写真史にもきちんと残すべきだと思いました。

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