2023/1/13
第19回目を迎える沖縄県写真協会会員作品展が開催されるにあたりご挨拶を申し上げます。
沖縄県写真協会は今年で41年目を迎えます。会員もプロ・アマチュアの方で構成している組織でございます。
当協会の事業には県芸祭の審査員や主に写真愛好家を対象にした全流秀作写真選抜展があります。県芸祭の審査には毎年
8名の会員を選出し、審査に当たっています。協会の審査特徴には開かれた審査をコンセプトに、二次元の平面的表現方法に留まらず、立体表現(三次元表現)や写真集も入選入賞の対象に上げています。この事は県内の他の公募展と大きく異なる審査方法となっています。
近年、県内や本土の若い写真作家の表現法が単なる多様性に留まらずアートの領域にも迫る作品を目にします。今までの写真表現の価値観をも変えつつあるこの現象は安易に時代の変化だけでは収めることが出来ない事象に見えます。1968年中平卓馬達が起こした「プロヴォーク」の再来を思い起こさせ日本の第二の写真の思想的或いは技術的変換期を迎えているのだろかと考えさせられるものです。大きく変わろうとしているこの時写真愛好家の作品作りにも多大な影響を与えるようにも思えます。
さて昨今のコロナ禍は確実に作品撮影に大きな影響を及ぼしているのも事実ではないでしょうか。写真とは、作品とは等個人個人考えることの意味も含めしっかり向き合うことも大切なことであります。また、引き続き高校生や若い写真愛好家との交流も密に行っていこうと思います。昨年行われた高校の先生や生徒を交えてのズームによるフォーラムが殊のほか講評をきたしました。次回、是非ズームではないフォーラムで高校生の感性を肌で感じたいものです。
会員展は最終日には作者による作品解説会も予定します。多くの写真愛好家が訪れる事を期待しておりますので宜しくお願い申し上げます。
2023年1月 沖縄県写真協会会長 東 邦定
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